あなたはカンボジアと聞いてどんなイメージをしますか?
いかにも発展途上国で、アジアンな国?
それとも高級感のあるリゾート地?
どっちも今のありのままのカンボジアです!この国には貧しい一面と豊かな一面があります。「カンボジアってそんなに進んでるの!?」と驚くと同時にその経済の伸びしろをひしひしと感じます。
今回はそんなカンボジアの世界をピンからキリまで感じられる旅にあなたを誘います。
プノンペンの街中
カンボジアの首都、プノンペンの大通りは車とバイクでごった返しています。信号はほとんどなく、車線なんてお構いなし。隙間があればどこまでも幅寄せします。至る所でクラクションが鳴り響き、渋滞が当たり前。それでも車は進んでいきます。不思議。
そしてこの国の人達は洗車をしません。泥はねしてて当たり前。
カンボジアのタクシー?その名はトゥクトゥク
カンボジアの街中にはトゥクトゥクと呼ばれる乗り物がたくさん走っています。これはタクシーのバイク版のようなもので、タクシーよりもたくさん走っています。運転手は男性が多いですね。
そしてこのトゥクトゥク、料金が安い。1回乗って4ドル(400円)です。
乗り心地は遊園地のアトラクションのようで、疾走感が最高です!
ロシアンマーケット
ここはカンボジアの庶民の世界。所狭しとお店が並んでいる、日本で言う所の商店街です。屋内ではこんなコショウやお茶、香辛料が売られています。他には仏教グッズを扱うお店が多いです。一方屋外では肉、魚、野菜、果物が生で売られており、それはそれはすごいニオイ。いやもう魚とかまだピチピチ跳ねてるし……
そしてどちらも売っているのは女性ばかり。カンボジアのような南国では女性のほうが商売気が強いようです。
マーケットではみんな気ままに過ごしています。店番をしながら客と一緒にご飯を食べる人、トランプを使って賭け事や占いをする人がたくさんいます。
また、この国では宝くじが人気で、ベトナムの当選番号を使って違法に宝くじが売られています。店のショーケースの影に紙と電卓を隠してコソコソ売っているのです。でもこの国はそれが当たり前、正規に売られている宝くじより違法な宝くじのほうが人気なのです。
宝くじ売り場
こちらが正式な許可を受けた宝くじ売り場です。
カンボジアではナンバーズが人気、1口1000リエル(約25円)から買えます。
軍の射撃場
プノンペンの郊外には軍の射撃場があり、一般人でも射撃を経験することができます。
撃てるのはライフルやマシンガンからハンドガンまで。50ドルで実弾が撃てますよ!
また、敷地内には戦車がありました。
カンボジアの悲しい歴史
こうした戦争が絡むものを見ると、過去の悲しい歴史が連想されますね。日本の歴史の教科書にはあまり出てきませんが、カンボジアではその昔、ポル・ポト政権による大虐殺がありました。
とりあえず賢そうな奴は皆殺しされたようです。その時代に生きた人は自分の子供が殺されることを恐れ、出産を控えました。
そうして出来上がったのがこの人口ピラミッドです。
年齢が30-34の人口層だけ異様に少ないことがはっきりとわかります。殺されたからではなく、産まなかったから少ないのです。
それにしても若者が多く、美しい人口ピラミッドですね。
高級クラブ
それではそんな若者たちの中でも富裕層の親を持つ人々はどんな遊びをしているのでしょうか?カンボジアで一番売れているクラブの中を覗いてみましょう。
おっと、中に入る前にボディチェックをされるようです。危険物が持ち込まれないように対策が施されています。
すごーい!若い男女でごったがえしています!
それに服装もよく見てみてください。日本人と変わりませんよね?彼らは先進国の人と同じような服を着て、シャンパンを飲み、iPhoneを触っているのです。
下手したら日本人よりよっぽど裕福ですよね!
イオン
中流階級から富裕層まで御用達のショッピングモールがこちら。イオンです。カンボジアにもイオンがあるんです!
イオンは、僕たち日本人からしたら一般人が普段の買い物に行くような場所ですが、カンボジア人にとっては百貨店のような場所です。
そんなカンボジアのイオン、中は日本と見紛う有様です。
ご覧くださいこの広告!
イオンで5のつく日は何でしたっけ?そう、ポイント2倍のお客さまわくわくデーです!カンボジアも例外ではありません。
食品売り場
食品売り場を見てみましょう。この陳列棚をよく見てください!
国 産 烏 龍 茶(国産とは言っていない)
いや待ってください。
日本語で商品売りすぎやろ
一方で、「あぁ、そうは言ってもやっぱりここはカンボジアなんだな」と思う一面もあります。
これね、左がコオロギで右がイモムシ。
コオロギめっちゃおいしい
家電売り場
続いて家電売り場も見てみましょう。
こちらはスマホのアクセサリーコーナー。Apple商品や、Galaxyの広告が見えます。価格も日本と大差ありません。
安かったらスマホのケースでも買ってやろうかと思ったのに。
カンボジアではほとんどがiPhoneユーザーそして、メッセンジャーアプリはLINEです。携帯電話の文化も日本と同じですね。
大型家電売り場も見てみましょう。
「クリスタルドアの上質な輝き」
果たしてこれがどれだけの国民に伝わっているのか……このPOPに意味はあるのか……
ところで、スマートフォンや冷蔵庫などの大型家電製品はこの国の人にとっても高い買い物です。とても現金で買おうとは思わないですね。
日本人ならここでクレジットカードを使う場面ですがカンボジアではクレジットカードが普及していません。
その代わりにマイクロファイナンスを利用することが主流になっています。
マイクロファイナンス
日本人にあまり馴染みのないマイクロファイナンスという言葉。どういう意味でしょうか?
マイクロファイナンスとは、貧しい人々向けに小口の融資や貯蓄などの金融サービスを提供することをいいます。 マイクロファイナンス(小規模金融) とは、貧しい人々に小口の融資や貯蓄などのサービスを提供し、彼らが零細事業の運営に役立て、自立し、貧困から脱出することを目指す金融サービスです。
簡単に言えば個人向けの小額融資です。日本で言う、クレジットカードや住宅ローン、個人事業用の融資などをひとくくりにしたサービスですね。
カンボジアにはこのマイクロファイナンス事業を行っている会社が数十あります。写真に写っているオフィスはこのうちの1つのAsia Pacific Finance Plc(略称APF)という会社です。
ちなみにこの事業には我々日本人もローンアグリーメント(金銭消費貸借契約)という形で投資し、携わることができます。ドル建てなので外貨投資に関心のある方には選択肢の一つとして持っておいて頂けると良いかなと思います。
また、日本の大手金融機関もカンボジアにどんどん進出しています。
今カンボジアはまさに経済成長を迎えようとしています。そして経済成長を促進させるのがクレジット、つまり融資などの信用取引です。APFのような金融サービスを行う企業が国の経済成長を促進させるのでしょうね。
まとめ
カンボジアと一言、発展途上国と一言に言ってもそこに住む人達の生き方は千差万別です。貧しい一面、豊かな一面が1つの都市の色んなスポットで見られます。
そのどんなところを見たとしても共通して感じるのが「まだまだこの国には伸びしろがたくさんあるな」ということ。
今のカンボジアは高度経済成長期の日本と良く似ていると言われます。確かに日本の商品がたくさん売られていますし、文化も似ているところがある。そして法律も日本を見習って作られています。これから日本の背中を追うように成長していくんだろうなと感じました。
国の成長というものは、国民一人ひとりの働きで作られていくのです。