どんな簡単な仕事であっても、会社でやるからには手順やルールがあります。大企業ならなおさらですね。
入社1年目の新入社員の仕事は仕事を覚えることです。
座学の研修が終わって、OJTなどの現場での研修や実習が始まれば早くも同期との差が生まれてきます。この差は仕事を覚えるのが速いか遅いかの差です。成功を目指す人にとっては、ここで差をつけて会社にとって大事な人材になれるかどうかが重要なポイントになってきます。 これは「将来独立するんだ!」と思っていても同じです。
世の中には会社勤めをしたことのない起業家もたくさんいます。
もちろん、社会経験無しで成功している人も多いんですが、実はそういう人たちは「もし会社勤めをしていても成功していた人」です。
この記事では僕がサラリーマンを1年経験して得た仕事を覚える方法について記します。社会人1年目を振り返って、2年目の自分が新入社員にアドバイスをするならこんなことを言います。
説明を受けた時、自分なりの言い方に変えて復唱し、確認する
新入社員のうちは先輩がついて仕事を教えてくれます。 仕事を教えるにあたって、先輩は最初に必ず説明をしてくれるはずです。
ここでただ、はいはいと相槌を打つのではなく、「つまり、~ということですか?」と教えてもらった内容を自分の言葉で話して確認してみるのです。
これを逐一行うことで、先輩はあなたが理解していることを知り、安心できます。もし誤解していた場合は訂正してくれるはずですから、その時点で自分がミスを犯すリスクを潰すことができます。 さらに、自分の言葉で考えて口にだすことでその内容を記憶しやすくなります。 こうすると同じことを何度も聞かなくて済みますし、先輩に面倒をかけることも少なくなります。
もし説明の中で聞き取れなかった部分があれば、口をはさんででも「もう1回言ってください」と言ったほうがいいです。 後になればなるほど聞きにくいですし、先輩も自分が何を言ったか忘れてしまいます。
つまり、一方的に説明を受けるのではなく、対話をしましょうということです。
メモを取る
メモを取るのは社会人の基本です。 どんなに小さなことでも教えてもらったり、伝えられた情報はメモを取るのです。
さらに言えば、先輩から受け取った情報以外にも、自分で気付いたところがあればその都度メモを取るのです。
内容が記憶に残りやすいですし、日報や週報がある場合にはさらに役立ちます。
実践しようとしてみる
最初のうちは先輩がその仕事をやってるのを見学するだけ。ということもよくあります。
こういうのは大体、新入社員にやらせるには少し不安、というのが理由です。仕事そのものはそこまで重大なものではない場合がほとんどです。
ここで、ただ言われるがままに見ているのではなく、自分にもできるんじゃないか? と思ったことは「ちょっとやってみていいですか?」と聞いてみるのが吉です。
もしダメだと言われてもその意欲や姿勢は必ずあなたの評価をあげています。 また、うまくいってやらせてもらうことができれば万々歳です。
仕事は実際にやってみなければ絶対に覚えられません。
ここで先輩に助けてもらいながらも仕事をすれば、あなたの信用は間違いなく上がっていきます。
先輩と自分の動きの違いを考える
特に手の速さが能率に影響を与えるような仕事だった場合により効果的なのが、「先輩と自分の違うところを考える」ことです。
これによって自分の中の課題が見えてきます。 また、自分が実際にその仕事を経験していれば、より多くの気づきを得ることができます。
説明だけでは絶対にわからなかった仕事のコツが見えてくるのです。ほんの些細な動きの違いがわかるのです。
先輩がミスした場面を観察する
先輩も人間ですからミスをすることだってあります。 ここで他人ごとのように眺めていてはいけません。観察するのです。
先輩が犯したミスは、あなたがいずれ犯すかもしれないミスです。
ここで主体性を発揮し、自分がどんなミスをするおそれがあるのか、ミスを防ぐにはどうすればよかったのかを考え、メモを取るのです。
あなたはミスをすることなく、ミスすることによって得られる学びを得ることができるのです。
まとめ
仕事を覚える5つのポイントをまとめます。
- 説明を受けた時、自分なりの言い方に変えて復唱し、確認する
- メモを取る
- 実践しようとしてみる
- 先輩と自分の動きの違いを考える
- 先輩がミスした場面を観察する
この方法で驚くほど速く仕事を覚えられるようになります。
仕事のやり方をなんとなく覚えてきたら、頭の中で手順を整理するとより仕事ができるようになります。 さらに、自分が今やっている仕事はビジネスの中でどういう位置づけにあるのか? を考えてみるとより高い視点から仕事を理解できますよ。