格安SIMの普及はみるみるうちに広がり、「なるべく早く格安SIMに乗り換えた方が良い」と誰もが思うようになってきました。
そうは言ってもその道のりは中々に複雑。
いつ今契約しているキャリアを解約するのがベストなのか?
乗り換え先はどの企業のどのプランが良いのか?
今使っているスマホから買い替えたほうが良いのか?
などと考えることはたくさんあります。
しかし自分の現状を把握すれば答えは自ずと出てきます。
ゴールは今以上のサービス内容にしつつ、料金だけ最安にすることです。
この記事では今契約しているキャリアから格安SIMに乗り換えるまでの中で、格安SIM会社を選ぶ手順をまとめてご紹介します。
- 格安SIM会社を選ぶ5つのステップ
- 現在契約中のプランを確認する
- 契約内容を見直す
- スマホをSIMフリーにするか決める
- 必要な契約内容を提供している格安SIMサービスを探す
- 契約更新月までの見積もりを出す
- まとめ
格安SIM会社を選ぶ5つのステップ
格安SIM会社を選ぶまでには大きく分けて5つのステップがあります。
これを順番にこなしていくだけで、あなたにとって最適な乗り換えが実現します。
- 現在契約中のプランを確認する
- 契約内容を見直す
- スマホをSIMフリーにするか決める
- 必要な契約内容を提供している格安SIMサービスを探す
- 次回契約更新月までの見積もりを出す
現在契約中のプランを確認する
まずは自分が契約しているプランを確認します。基本的には今使用してるサービスを維持しながらも、料金だけを最安にできる格安SIMサービスを探します。
確認すべき4つの契約内容
契約内容は次の点を確認してください。
- 毎月の大体の利用料金の総額
- 毎月のデータ通信量
- 毎月の通話時間
- 契約更新月
それぞれ詳しく説明します。
毎月の大体の利用金額の総額
格安SIMに乗り換えたらどれだけ安くなるのかを計算することに使うことはもちろん、契約更新月と合わせていつ乗り換えるのが良いのかを判断する材料に使います。
毎月のデータ通信量
毎月のデータ通信量は格安SIMに乗り換えるときの契約プランの参考にします。これを機会に見直すのもアリですね。
毎月の通話時間
データ通信の料金は契約プランを選んだ時点で確定します。
一方で通話料金は通話時間に比例するので不確実です。
格安SIMの通話料金は決して安いとは言えません。そのため、自分がどれくらい通話するのか見積もった上で、後の利用料を予測することが大事です。
毎月の基本使用料、つまり固定費で最安を選択できたとしても、通話料金が高くついては意味がありません。
例えば、Y!mobileは月額料金が2,980円~と比較的割高ですが、10分以内の通話が月間300回まで無料です。
つまり、通話を頻繁にする人はY!mobileが結果として最安になりうるということです。
契約更新月
契約内容と確認して頂きたいのが、契約更新月です。この月は2年で1度だけ出現する、解約金・契約解除料が発生しない月です。
このタイミングで乗り換えるのがベストです。場合によっては解約金を払ったほうが長い目で見ると安く済むこともあります。今後支払う料金も見積もり、そして損益分岐点の鍵を握りますので、契約更新月は必ず確認してください。
docomoの契約内容を確認する方法
docomoの契約内容を確認する方法はこのページに掲載されています。
ご契約内容・ご利用状況の確認 | お客様サポート | NTTドコモ
色々選択肢がありますが、My docomoから見るのが良いでしょうね。
My docomo:dアカウント - ログイン
dアカウントが必要です。
auの契約内容を確認する方法
auの契約内容を確認する方法はこのページに掲載されています。
利用料金はこちらから。
WEB de 請求書 請求額照会 (内訳含む) ページにログインする | auお客さまサポート
契約内容はこちらから。
au契約情報照会(ご契約情報)ページにログインする | auお客さまサポート
どちらもau IDが必要です。
SoftBankの契約内容を確認する方法
SoftBankの契約内容を確認する方法はこのページに掲載されています。
契約内容を確認・変更する | My SoftBank(オンライン)での料金確認・各種手続き方法 | お客さまサポート | モバイル | ソフトバンク
これは一択で、My SoftBankから確認します。
契約内容を見直す
現在の契約内容が分かった所で、今と同じサービスを提供している格安SIMを探しても良いのですが、いい機会なので契約内容を見直してみましょう。
ポイントは次の2つです。
- 通話サービスは必要かどうか
- データ通信量は適切かどうか
通話サービスは必要か?
まず1つ目は通話サービスの必要性です。キャリアと契約していた時は当たり前のように契約していた通話サービス。すなわち電話です。
格安SIMでは電話機能を付けるか付けないかを最初に選択できます。
もちろん付けないほうが安く済みます。
もっと言えば、格安SIMの最大の弱点は基本的にかけ放題プランが無い所です。
通話料金の相場は30秒あたり20円。詳しくはこの記事が参考になります。
もしも
「あんま電話してないし、かけ放題プランの料金垂れ流してたわ」
「LINE通話ばっかり使ってる」
というのであれば、電話機能は必要ありません。
逆に
「書類などに個人情報を書く際に電話番号が書けなくなるのは困る」
「電話しないわけではない」
というのであれば、電話機能は必要です。
必要ならつけましょう。
データ通信量は適切か?
2つ目はデータ通信量の大きさです。
もし毎月の通信容量を持て余していたのなら、もう少し容量の小さいパックで契約しても良いでしょう。
これも逆に
「いっつも月末には速度制限がかかってる」
というのであれば、今よりも容量の大きなパックで契約しましょう。
必要なら買えば良いのです。たいていの場合、容量を増やしても格安SIMに乗り換えれば今より安くなります。
スマホをSIMフリーにするか決める
格安SIMサービスを提供している会社はキャリアの回線を使っています。ということはauで買ったスマホはauの回線を使っている格安SIM会社で契約しないと使えません。
格安SIM会社のほとんどはdocomoの回線を使っているので、docomoで買ったスマホはSIMフリー同然なのでこのステップは無視できます。
一方、auかSoftBankから乗り換える場合は選択肢が少ないです。
この場合の選択肢は次の3つ。
- そのまま使える格安SIM会社を選ぶ
- キャリアのお店でSIMロック解除をしてもらう
- SIMフリーのスマホを買う
この段階でどれが最適かはわかりません。
手間なく乗り換えたい方は1.を選んでください。ベストな選択をされたい方はこの3つの選択肢を考慮して次に進みます。
必要な契約内容を提供している格安SIMサービスを探す
さて、ここまでで準備完了。目標とする契約内容が決まりました。
後はそれを提供している格安SIMサービスを探し、その中から最安のものを見つけます。
今回は
「音声通話サービスの有無」
「データ通信量別」
「キャリアの回線別」
で場合分けをし、最安のおすすめサービスをご紹介します。
格安SIMサービスは非常にたくさんありますが、大差を感じないので最安を選んで良いと思います。というか当初の目的はスマホ料金を安く済ませることですからね。
音声通話サービスあり
1GB/月:FREETEL SIM
最安は月額1,199円の「FREETEL SIM」。
価格で勝負するSIMサービスで、唯一のプランである「使った分だけ安心プラン」は月額料金299円からという安さ。
料金は段階制で、データ通信を使った分だけ料金が上がる仕組みになっています。
公式サイト:FREETEL SIM
2GB/月:格安スマホなら!DMMモバイル
最安は月額1,380円の「DMMモバイル」。
全プランで他社よりも安い月額料金に挑戦すると宣言しているだけあって、ほとんどのプランで最安の座を占めています。
通信制限がかかっても、少しの間だけ高速通信ができる「バースト機能」が魅力的です。動画を見ない限り通信制限がかかっていることに気づかないレベルです。
公式サイト:格安スマホなら!DMMモバイル
3GB/月:DTI SIM
最安は月額1,490円の「DTI SIM」。
他社サービスを安くして二番煎じしてくることが多いです。
お得さを売りにしていて、料金が半年無料になる「半年お試しプラン」は魅力的。
スマホを買い替えたり解約違約金を払って乗り換えたりした場合ののカンフル剤になります。
公式サイト:DTI SIM
4GB/月:nuro mobile
最安は月額1,800円の「nuro mobile」。
一番の特徴はサービスがシンプルであること。
格安SIMサービスは競合が多いため、どの企業も独自の強みを出そうと多様なサービスを提供しています。一方でそれが消費者にとっては複雑な問題になっています。
nuro mobileは特殊なサービス、不要な機能をつけていません。
シンプルに安く、それが強みです。
公式サイト:nuro mobile
5GB/月:格安スマホなら!DMMモバイル
最安は月額1,910円の「DMMモバイル」。
全プランで他社よりも安い月額料金に挑戦すると宣言しているだけあって、ほとんどのプランで最安の座を占めています。
通信制限がかかっても、少しの間だけ高速通信ができる「バースト機能」が魅力的です。動画を見ない限り通信制限がかかっていることに気づかないレベルです。
公式サイト:格安スマホなら!DMMモバイル
6GB/月:BIGLOBE SIM
最安は月額2,150円の「BIGLOBE SIM」。
これは「ライトSプラン」の料金で、BIGLOBE SIMでは一番お得なプランです。
また、音声通話プラン向けのサービスである「BIGLOBEでんわ」は専用アプリから電話をかけるだけで通話料が相場の半額(30秒10円)になります。電話料金が高くつく人程向いているサービスですね。
また、BIGLOBEでは、MNPができる即日受渡しカウンターをヨドバシカメラ、ビックカメラに用意されています
WEBに詳しくない方でも、実店舗で説明を聞きながら申し込めるので安心。
すぐに使いたいという方にも、来店してその日のうちにMNPも完了して使えるので大変好評です。
公式サイト:BIGLOBE SIM
7~9GB/月:nuro mobile
この通信料の最安はnuro mobileが独占。
7GB/月で2,400円、8GB/月で2,600円、9GB/月で2,800円です。
DMMモバイルと僅差で最安の座に躍り出ました。
シンプルなサービス、ゆえに最安に設定できるのでしょう。
公式サイト:nuro mobile
10GB/月:格安スマホなら!DMMモバイル
最安は月額2,890円の「DMMモバイル」。
全プランで他社よりも安い月額料金に挑戦すると宣言しているだけあって、ほとんどのプランで最安の座を占めています。
10GBでもまた然り。ここまでデータ容量があると動画を見てもほとんど制限がかかることは無いでしょう。
「バースト機能」のお世話になることも少なそうです。
公式サイト:格安スマホなら!DMMモバイル
音声通話サービスなし
1GB/月:格安スマホなら!DMMモバイル
最安は月額480円の「DMMモバイル」。
さすがの安さですが、これぐらいだったらLINE MOBILEを500円で契約してる方がお得かもしれませんね。
DMMモバイルは通信制限がかかっても、少しの間だけ高速通信ができる「バースト機能」が魅力的です。動画を見ない限り通信制限がかかっていることに気づかないレベルです。
公式サイト:格安スマホなら!DMMモバイル
2GB/月:nuro mobile
最安は月額700円の「nuro mobile」。
一番の特徴はサービスがシンプルであること。
格安SIMサービスは競合が多いため、どの企業も独自の強みを出そうと多様なサービスを提供しています。一方でそれが消費者にとっては複雑な問題になっています。
nuro mobileは特殊なサービス、不要な機能をつけていません。
シンプルに安く、それが強みです。
公式サイト:nuro mobile
3GB/月:DTI SIM
最安は月額840円の「DTI SIM」。
他社サービスを安くして二番煎じしてくることが多いです。
お得さを売りにしていて、料金が半年無料になる「半年お試しプラン」は魅力的。
このプランは3GB/月プランを利用したい人には絶好のプランです。
なぜなら「半年お試しプラン」の通信容量は3GB。そして半年の無料期間が終了後の月額料金は840円据え置きだからです。
公式サイト:DTI SIM
4GB/月:nuro mobile
最安は月額1,100円の「nuro mobile」。
4GB/月を提供している会社は数が少なく、その中でもnuro mobileは圧倒的な安さを誇っています。
次点で「SkyLinkMobile」の1,510円なので、約3割安いことになります。
公式サイト:nuro mobile
5GB/月:格安スマホなら!DMMモバイル
最安は月額1,210円の「DMMモバイル」。
5GB/月では音声通話の有無に関わらず最安でした。
この5GB/月のプランはDMM mobileのプランの中でも1GBあたりの料金が特に安く設定されているため、5GB/月を利用したい人にはオススメです。
公式サイト:格安スマホなら!DMMモバイル
6GB/月:BIGLOBE SIM
最安は月額1,450円の「BIGLOBE SIM」。
これは「ライトSプラン」の料金で、BIGLOBE SIMでは一番お得なプランです。相場的には他社だと5GB/月の料金。この料金で6GB/月使うことができます。
まさに破格。
また、BIGLOBEでは、MNPができる即日受渡しカウンターをヨドバシカメラ、ビックカメラに用意されています
WEBに詳しくない方でも、実店舗で説明を聞きながら申し込めるので安心。
すぐに使いたいという方にも、来店してその日のうちにMNPも完了して使えるので大変好評です。
公式サイト:BIGLOBE SIM
7~9GB/月:nuro mobile
この通信料の最安は音声通話なしの場合でもnuro mobileが独占。
7GB/月で1,700円、8GB/月で1,900円、9GB/月で2,100円です。
シンプルなサービス、ゆえに最安に設定できるのでしょう。
公式サイト:nuro mobile
10GB/月:格安スマホなら!DMMモバイル
最安は月額2,190円の「DMMモバイル」。
全プランで他社よりも安い月額料金に挑戦すると宣言しているだけあって、ほとんどのプランで最安の座を占めています。
10GBでもまた然り。ここまでデータ容量があると動画を見てもほとんど制限がかかることは無いでしょう。
「バースト機能」のお世話になることも少なそうです。
公式サイト:格安スマホなら!DMMモバイル
au回線を使う:mineo
auからの乗り換えで、端末のSIMロックを解除しない場合はmineoがほぼ最安。
docomoユーザも乗り換えられます。
料金は500GB/月の700円~。
ほぼ、というのは5~6GB/月だとIIJmioがより高いコストパフォーマンスを発揮するからです。
mineoだと通話有りの5GB/月で2,190円ですが、IIJmioだと同じ条件で2,220円~です。
ここであえてmineoを推す理由は選べるプランの幅が広く、サービス内容が魅力的だからです。
プランの幅は音声通話サービスの「あり」「なし」それぞれで次の5通りあります。
- 500MB
- 1GB
- 3GB
- 5GB
- 10GB
そして、魅力的なサービス内容にはこんなものがあります。
- データ容量を共有できる「パケットシェア」「パケットギフト」
- 「複数回線割」「家族割」といった割引サービス
- IP電話アプリ「LaLa Call」の基本料が無料
docomo回線だけを使う他社サービスに比べると割高ですが、割引サービスのおかげでかなり金額を近づけることができます。
さらに、auプランだとSMSが月額基本料無料とauのSIMロックで選択肢がほとんどないユーザーにとってはまさに救いの神。
公式サイト:mineo
SoftBank回線を使う:Hitスマホ
SoftBankからの乗り換えで、端末のSIMロックを解除しない場合はHitスマホが最安。
プランの幅は音声通話サービスありのみで、次の3通り。
- 3GB/月:1,980円
- 5GB/月:2,380円
- 10GB/月:3,380円
同社のテレビやインターネットサービスの「Hit net TV」に加入していれば月額料金がここからさらに400円引きです。
公式サイト:Hitスマホ
契約更新月までの見積もりを出す
契約プランが決まったら最後に次回の契約更新月までの見積もりを出します。
前提として、格安SIMに乗り換えたら月々の料金は必ず安くなります。
つまり、毎月の利用料金の差額の総額が解約金を上回れば解約金を払ってでも乗り換えたほうがお得ということです。
出す見積もりは次の2つです。
- 今まで通り、キャリアと契約したままで支払う料金
- 今格安SIMに乗り換えてから支払う料金
見積もりを出す際に注意して欲しいのが以下の点です。
- キャリアの解約金
- MNP転出手数料
- 格安SIMの通話料金は基本的に30秒あたり20円で計算
できれば毎月の料金をグラフにして、損益分岐点を見つけるとベストな乗り換え月が判明します。
タイミングがわかれば、あとはその月が来るのを待つだけです。
まとめ
格安SIMへの乗り換えは選択肢が多くて複雑ですが、自分の今の状態と目的がはっきりすれば自ずと道筋は1つに決まります。
この記事で紹介した手順に則って、あなたもベストな格安SIMへの乗り換えを実現してください!