とらすとーる

SE×FPの他愛もない雑記。

【ネタバレ】映画『素晴らしきかな、人生』のドン底にある幸せな感想

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世間で『ラ・ラ・ランド』が話題に上がる中、

『サバイバルファミリー』と『素晴らしきかな、人生』どっちがいい?

って言われたから

『素晴らしきかな、人生』で

とーる
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って言って観てきました。

 

前情報が何もなかったのでググったら、一瞬「素晴らしき哉、人生」のリメイクかと思ったけど全然違うんだね。

これSEO的に弱くない?とか思ってしまうのはブロガーの性ですな。

 

はい!というわけで感想書きます。

ネタバレの需要の方が強いみたいなのでネタバレはさんでいくよー。ネタバレ禁止の人は帰ろう!

あらすじ


映画『素晴らしきかな、人生』本予告【HD】2017年2月25日公開

ニューヨークの広告代理店で成功を収めていたハワード(ウィル・スミス)。

しかし彼は最愛の人を失い、深い喪失感に見舞われ、プライベートも仕事もやる気なし。会社も危ない。

同僚たち(ケイト・ウィンスレット、エドワード・ノートン、マイケル・ペーニャ)もそんなハワードと会社を心配していた。そんなある日、人生ドン底のハワードの前に3人の奇妙な舞台俳優(キーラ・ナイトレイ、ヘレン・ミレン他)が突然現れた。不可思議な言動をハワードに投げかける年代も性別も異なる3人。しかし、その出会いによってハワードに徐々に変化が…。

STORY|映画『素晴らしきかな、人生』オフィシャル・サイト

ハワードが主人公で病んでるヤツです。で、会社を売却したい同僚3人組がハワードが病んでることを証明するために舞台俳優3人組にお芝居をお願いする話です。以上。

 

でね、俺洋画の登場人物覚えるのめっちゃ苦手!!

今回も最後まで顔と名前が一致せんかった。顔だけでキャラ特定してた。

登場人物

主な登場人物は全部で8人です。

ハワード

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画像元:CAST|映画『素晴らしきかな、人生』オフィシャル・サイト

この人が主人公。映画開始3分でピークを迎え、最後まで病む。

毎日「死」「愛」「時間」に向かって手紙を書きポストに投函するほど病んでる。

広告代理店会社の筆頭株主で売却のカギを握る人物。

会社を売却して助かるためにはハワードが精神的に病んでいることを証明するか、自身にサインしてもらうしかない。

ホイット

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画像元:CAST|映画『素晴らしきかな、人生』オフィシャル・サイト

広告代理店会社の重役。

浮気が原因で妻と離婚。そのせいで娘から相当嫌われている。

クレア

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画像元:CAST|映画『素晴らしきかな、人生』オフィシャル・サイト

広告代理店会社の重役。

いわゆるデキる女で、生涯独身志向が強い。一方で子供は欲しいので定期的に精子バンクを漁っている。

サイモン

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画像元:CAST|映画『素晴らしきかな、人生』オフィシャル・サイト

広告代理店会社の重役。

重病を患っているが、家族に言えず一人問題を抱えている。

ブリジット

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画像元:CAST|映画『素晴らしきかな、人生』オフィシャル・サイト

舞台俳優で、「死」の役を担当。

ちょっとうまくいったのに自信がついて、「愛」も「時間」もやろうとするが、そうはさせない。

エイミー

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画像元:CAST|映画『素晴らしきかな、人生』オフィシャル・サイト

舞台俳優で、「愛」の役を担当。

涙を絡めた感情的な演技がお上手。

ラフィ

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画像元:CAST|映画『素晴らしきかな、人生』オフィシャル・サイト

舞台俳優で、「時間」の役を担当。

主にハワードに喧嘩をふっかける役。

マデリン

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画像元:CAST|映画『素晴らしきかな、人生』オフィシャル・サイト

ハワードの元嫁。娘の死をきっかけにハワードと離婚した。

子供を亡くした親達が集まるグループセラピーに参加しており、そこでハワードと再会する。

本編の感想

ハワードを中心にこの広告代理店には結構ヤバい奴らがトップに君臨してます。

本編ではハワードが抱える問題を中心に描きつつも、重役たちの問題もそれに沿う形でしっかりと回収。

全体の構成はとてもうまくまとまっていてすごくわかりやすい映画でした!

 

キーワードである「死」「愛」「時間」は冒頭でハワードが「地球上の人間1人ひとりをつないでいる」ものと表現した言葉です。

誰もが死を恐れ、誰もが愛を渇望し、誰もが時間を惜しむと。

 

深いなあああああ

 

ハワードは病んだ後、「死」「愛」「時間」に対して手紙を送ります。まるで子供がサンタに手紙を出すように。

 

これを探偵からのリークで知った重役3人組は「これ使って、「死」「愛」「時間」役を加工で消せば明らかに狂ったやつの動画撮れるんじゃね?」と考えます。

 

そして舞台俳優3人組を雇い、撮影開始!

 

ハワードの前に手紙を送った相手が人の姿をして現れるんですね。

で、この俳優たちがハワードに投げかける言葉が逐一深い!

とても本質的で観ている側も考えさせられるなぁと思いました。この映画は哲学ですよ。

 

しかもこの舞台俳優3人組は中々仕事ができる人たちでして、重役たちが抱えているそれぞれの問題も察してしまいます。ついでにアドバイスとかしちゃう。すごい。

演劇より宗教法人やった方が向いてるんじゃね?

 

最後には、ハワードは娘の死を認め、元嫁のマデリンとヨリを戻したのでした。人生のドン底にある幸せのオマケを見つけたようです。

 

でも最後の方みんな泣いてたけど、俺は全然泣かなかったよ……

まとめ

上映時間が90分と短い中、それぞれのキャラにしっかりと役割とストーリーを持たせた構成と脚本が素晴らしかったと思います。まるで群像劇。

観終わった後は、ぽけーっと余韻に浸ってしまいました。言葉が出ないとは正にこの事。

終始深イイ話でした!

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