とらすとーる

SE×FPの他愛もない雑記。

貯金はハイリスク・ローリターンだった!貯金だけすることが危険な理由

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現在の普通預金の利率は0.001%と、とても低くなっています。 一方でアベノミクスの政策の一環として、年間2%を目標に物価を上昇させる計画がすでに動いています。これにより、貯金をしていると財産が目減りするとあちらこちらで言われています。

しかし、貯金することが資産が目減りする危険を孕んでいることは今に始まったことではありません。
長い目で見れば、インフレは昔からずっと続いてきたのです。昔は銭や厘という単位で物の価値が表されていたのが現代では円しかありません。
これは物の価値が上がったのではなく、お金の価値が下がったためです。

なぜお金の価値が下がっていくのか、それはお金がお金でなくなったからです。

お金がお金でなくなったとき

現代の円はお金と呼ぶのに相応しくありません。文字通り金と交換できないからです。

正確には通貨と呼べるでしょう。

お金と金が交換できなくなったのは、日本円の場合1942年、日本銀行法が制定された時からです。
ちなみにアメリカドルの場合は1971年に金本位制が廃止された時です。

この瞬間からお金は通貨に変わりました

お金と通貨の違い

お金と通貨の違いは何でしょうか?
根本的な違いは金と交換できるかどうかです。

そのため、お金の場合は存在しているだけで価値がありますが、通貨(currency)の場合は流れ(current)なければ価値がありません。
動かなければ価値がどんどん下がっていくのです。価値が下がっていくものを人は受け取ろうとしません。
そして誰もが受け取らなくなった瞬間、その価値はゼロに等しくなるのです。

すべての通貨は最終的に価値が無くなる

歴史的に見れば、すべえの通貨は最終的に価値がゼロになります。

例えばアメリカ独立戦争の時代、1778年に大陸会議が発行したコンティネンタル(大陸会議発行紙幣)はわずか数年でインフレによって崩壊し、1785年には新たにアメリカドルが発行されました。

これは極端な例ですが、わずか7年で通貨の価値がゼロになった歴史があったことは知っておくべきでしょう。

通貨を止めることは理屈に合わない

お金が存在していた時代。そのお金を貯めることは賢いやり方でした。
しかしそのお金が通貨に変わった現代では、通貨を貯めることは理屈に合いません。通貨は流れてこそ価値があるからです。
流れていたとしてもその価値は確実にゼロに近づいていきます。

だから貯金が危険なのです。

通貨の本来の目的は評価額の上昇(キャピタルゲイン)の見込める資産か、キャッシュフローを生み出す(インカムゲイン)資産を獲得することです。
時間の流れとともに通貨の価値はどんどん下がっていきますから、相対的に資産である金、銀、石油、不動産、株式の価格は上昇していきます。

貯金は通貨の使い方としては理屈に合わないのです。

まとめ

貯金があれば安心できるほど甘くない世の中になってしまいました。
21世紀の日本は円安、インフレが進むことが予想されます。というか政府がその気満々ですね。

貯金以外の選択肢を知り、お金の知恵を身に付けなければ知らない間に損をしてしまう時代ですね。